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絶好調を目指さない
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絶好調を目指さない

調子が良い時ほど再発予防が大切な理由

ゆるリワークの辻本智美です。

今日は、双極症の方にとってとても大切な、「調子が良い時ほど気をつけた方が良い」というお話をします。

双極症というと、うつ状態のつらさに注目されることが多いです。

もちろん、うつ状態は本当にしんどいですし、仕事や日常生活にも大きな影響があります。

でも、実は再発予防という視点では、「躁状態や軽躁状態をどうコントロールするか」

がとても重要だと言われています。なぜかというと、躁状態の時は本人が困っている自覚を持ちにくいからです。

むしろ、「最近すごく調子が良い」「頭がよく回る」「何でもできそう」という感覚になることがあります。

仕事もどんどん進みます。

アイデアもたくさん浮かびます。

人と会うのも楽しくなります。

睡眠時間が短くても平気だったりします。

周囲から見ても、「元気になって良かったね」と思われることもあります。

ところが、ここに落とし穴があります。

双極症の場合、活動量が増えすぎると、その反動でうつ状態に入ることが少なくありません。

いわば、アクセルを踏みすぎたあとに、ガソリン切れを起こすような状態です。

だから双極症の治療では、落ち込んだ時に頑張るよりも、調子が良い時にブレーキをかけることが大切だと言われます。

例えば、

仕事を増やしすぎない。

新しいことを一気に始めない。

残業をしない。

予定を詰め込みすぎない。

睡眠時間を削らない。

こうしたことです。

本人からすると、「今は元気だから大丈夫」と思うかもしれません。

でも、元気になったから活動量を2倍、3倍にするのではなく、まずはその状態を安定して維持できるかを見ることが大切です。

実は、この話は双極症の方だけに当てはまる話ではありません。復職された方にもよく起こります。

休職中は思うように働けなかった。

周囲に迷惑をかけた。

遅れを取り戻したい。

そんな気持ちから、

復職後に一気にアクセルを踏んでしまう方がおられます。

「休んだ分を取り返さなきゃ」

「みんなに認めてもらわなきゃ」

「もう元気になったことを証明しなきゃ」

でも復職直後の心と体は、まだリハビリ期間です。

たとえるなら、骨折した人がギプスを外した翌日にフルマラソンを走るようなものです。

70点くらいで安定して働くこと。

頑張れる日があっても、

あえて少し余力を残して終えること。

その方が結果として長く働き続けられます。

双極症の方も、うつ病や適応障害から復職した方も、共通して大切なのは、「調子が悪い時の対処」だけではなく、「調子が良い時の過ごし方」です。

絶好調を目指すのではなく、そこそこ元気な状態を長く続ける。

それが再発予防にもなりますし、長く安定して働くためのコツでもあります。

調子が良い時に少しだけブレーキをかける。

それも大切なセルフケアの一つです。

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