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「職場から見放された」と不安になる人
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「職場から見放された」と不安になる人

休職したばかりの頃は、

「ゆっくり休んでね」
「仕事のことは気にしなくて大丈夫」
「元気になったら、また戻ってきてね」

そんな言葉を、上司や先輩、同僚からかけてもらうことがあります。

でも、休職して1か月、2か月と経ってくると、少しずつ連絡が減ってくる。

最初は丁寧だった上司からの返信も、

「承知しました」

だけになったり。

以前は連絡をくれていた先輩からも、何も来なくなったり。

そうなると、

「もう迷惑だと思われているのかな」
「もう戻ってきてほしくないのかな」
「このまま忘れられてしまうんじゃないかな」

と、不安になることがあります。

休職中の方から、こうした気持ちはよく聞きます。

休職が長くなると、職場との距離が気になってくる

休職したばかりの頃は、

「とにかく仕事から離れたい」
「会社のことを考えたくない」

というくらい、心も体も疲れていることがあります。

ところが、少しずつ元気になってくると、今度は職場のことが気になり始めます。

「自分の仕事は、今誰がやっているんだろう」
「自分がいなくても、普通に仕事は回っているんだろうな」
「みんなは働いているのに、自分だけ止まっている気がする」

そんなことを考えるようになります。

仕事をしているときには、毎日顔を合わせる人がいて、自分の担当する仕事があって、誰かに頼られたり、相談したりすることもあります。

休職すると、そうした職場とのつながりが一度に薄くなります。

だから、連絡が減ると、

「見放された」

ように感じてしまうこともあるのだと思います。

「連絡が減った」と「見放された」は同じではありません

ここで、少しだけ立ち止まって考えてみてほしいことがあります。

「職場からの連絡が減った」

これは、実際に起きていることかもしれません。

でも、

「連絡が減ったから、自分は見放された」

というところまで、本当に分かっているでしょうか。

もしかすると、

「休職中だから、仕事のことを思い出させない方がいいかな」

と配慮しているのかもしれません。

「体調を聞きたいけれど、何度も連絡すると負担かな」

と思っている人もいるかもしれません。

上司であれば、必要な手続きの連絡だけにしていることもあるでしょう。

もちろん、本当のところは相手に聞かなければ分かりません。

「絶対に嫌われていない」
「みんな待ってくれている」

と決めつけることもできません。

ただ、

「上司からの返信が短かった」
「先輩から連絡が来なくなった」

ということと、

「私は迷惑をかけている」
「もう戻る場所がない」

ということは、少し分けて考えてみてもいいと思います。

不安が強いときほど、分からない部分を悪い方に想像してしまうことがあります。

そんなときは、

「今、本当に分かっていることは何だろう」

と一度考えてみてください。

不安だからといって、復職を急がない

そして、もう一つ大切なことがあります。

職場との距離ができることが不安になると、

「早く復職しないと」

と思ってしまうことがあります。

「これ以上休んだら忘れられてしまう」
「自分の居場所がなくなる」
「長く休むほど戻りにくくなる」

そんな気持ちから、復職を急ぎたくなる方もいます。

でも、

職場とのつながりがなくなることへの不安と、

実際に仕事を続けられるくらい回復しているかどうかは、別の話です。

復職を考えるときは、

上司の返信が優しいかどうかや、
先輩から連絡が来ているかどうかではなく、

生活リズムが整っているか。

日中に活動できるようになっているか。

ある程度活動しても、翌日に大きく疲れが残らないか。

仕事に近い負荷にも少しずつ耐えられるようになっているか。

そうした自分自身の状態を見ながら考えていく必要があります。

復職準備には段階があり、休養だけでなく、生活リズムや体力、ストレスへの対処などを少しずつ整えていくことが大切です。

会社が自分なしで回っていることに、寂しくなることもある

休職していると、

「自分がいなくても会社は普通に回っているんだな」

と気づくことがあります。

少し寂しいですよね。

でも、会社というのは、誰かが休んだときにも仕事が回るようにしておく必要があります。

自分が休んでいる間に誰かが仕事を引き継いでいることと、

自分がそこで働いてきた意味がなかったことは、同じではありません。

今は職場に任せて、自分の回復に時間を使う。

それも休職中の大切な役割だと思います。

「戻ること」よりも、そのあと働き続けること

復職するときに大切なのは、

以前とまったく同じ自分に戻ることではありません。

今度は、どうすれば無理をしすぎずに働けるのか。

どんなときに自分はしんどくなりやすいのか。

調子を崩し始めたときに、どんなサインが出るのか。

そのとき、誰に相談するのか。

そうした準備をしておくことの方が大切だと、私は思っています。

復職のゴールは、会社に戻ることではありません。

戻ったあとに、自分の状態を把握しながら働き続けることです。

職場からの連絡が減って、

「見放されたのかな」

と不安になったときは、

まず、その不安があることをそのまま受け止めてください。

そのうえで、

「実際に分かっていることは何だろう」

「私は、分からない部分をどんなふうに想像しているんだろう」

と少しだけ分けて考えてみてください。

職場の反応を何度も確かめることよりも、

今は、自分がもう一度働ける状態に戻っていくことに時間を使っていいのだと思います。

焦らず、今の自分に必要な時間を使ってくださいね。


自宅で復職準備に取り組みたい方向けに、「復職準備ワークブック」を作っています。

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「何から復職準備を始めたらいいか分からない」という方は、参考にしていただければと思います。

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