お盆休みが終わって、
「仕事に行くのがしんどい」
「もう行きたくないな」
そんなふうに感じている方も多いかもしれません。
長い休みのあとに仕事へ戻るとき、気持ちが重くなること自体は、それほど珍しいことではありません。
ただ、少し気にしてほしいのは、その気持ちと一緒に、心や体にどんな変化が出ているかです。
たとえば、
眠れない。
動悸がする。
食欲が落ちている。
仕事のことばかり考えてしまう。
休日なのに何をしても楽しめない。
イライラが増える。
朝、身体が動かない。
こうした変化が出ているなら、単に「仕事に行きたくないだけ」と片づけない方がいいかもしれません。
ワークブックでも、ストレス反応は「心理的反応」「身体的反応」「行動的反応」の3つに分けて整理しています。
ストレスサインは「落ち込む」だけではない
「ストレスが溜まっている」と聞くと、
気分が落ち込む。
うつっぽくなる。
やる気がなくなる。
そんな状態を想像する方が多いと思います。
でも、実際にはもっといろいろな形でサインが出ます。
気持ちや考えに出るサインなら、
不安が強くなる。
イライラしやすくなる。
集中できない。
仕事のことが頭から離れない。
同じことを何度も考えてしまう。
身体に出るサインなら、
眠れない。
途中で目が覚める。
頭痛がする。
動悸がする。
胃が痛い。
疲れが取れない。
行動に出るサインなら、
人に会いたくなくなる。
外に出るのが面倒になる。
お酒や甘いものが増える。
スマホばかり見てしまう。
仕事のミスが増える。
朝起きられなくなる。
こんな変化があります。
大切なのは、どれが正解かではありません。
ストレスサインの出方は、人によってかなり違います。
「私は眠れなくなる」
「私は頭痛が出る」
「私は人に会いたくなくなる」
というように、自分に出やすいサインを知っておくことが大事です。
「まだ大丈夫」が続いていないか
仕事をしていると、
「これくらい普通」
「みんなも大変だし」
「まだ会社には行けているから大丈夫」
と思ってしまうことがあります。
でも、会社に行けているからといって、余裕があるとは限りません。
毎日かなり無理をしながら、それでも仕事に行っている方もいます。
ワークブックでは、ストレス反応を「警告期」「抵抗期」「疲弊期」という段階で整理しています。
最初は、
少し疲れやすい。
イライラする。
眠りが浅い。
くらいだったものが、
疲れが取れない。
集中できない。
眠れない。
という状態に変わり、
さらに無理を続けると、
朝起きられない。
仕事に行けない。
何もする気になれない。
といった状態になることがあります。
だから、限界になってから気づくのではなく、
「最近、少し変だな」
という段階で気づくことが大切です。
休みの日は元気なのに、仕事だけしんどい
「休みの日は出かけられるのに、仕事のことを考えるとしんどい」
という方もいます。
そうすると、
「本当にしんどいのかな」
「ただ甘えているだけじゃないか」
と自分を責めてしまうことがあります。
でも、休日と仕事では負荷が違います。
仕事には、
決まった時間に行く。
人と関わる。
集中する。
判断する。
予定外のことに対応する。
自分のペースだけでは進められない。
といった負荷があります。
なので、
「遊びには行けるのに仕事に行けない」
ということだけで、その人の状態を判断することはできません。
自分の「黄色信号」を決めておく
私は、自分のストレスサインを知るときに、
軽いサイン
注意サイン
危険サイン
に分けて考えることをおすすめしています。
ワークブックでも、「黄色信号」を決めておくことを大切にしています。
たとえば、
「頭痛が3日続いたら、予定を減らす」
「夜中に何度も目が覚める日が続いたら、仕事量を相談する」
「朝起きられなくなってきたら、主治医に相談する」
というように、
サインが出たときに何をするかまで決めておくと、対処しやすくなります。
ストレスそのものをなくすことはできません。
でも、
「自分はどんなときにしんどくなりやすいのか」
「どんなサインが出るのか」
「そのとき何をするのか」
を知っておくことはできます。
「甘えてるだけ」で終わらせない
仕事に行きたくない。
その気持ち自体は、誰にでもあります。
でも、
動悸がする。
眠れない。
涙が出る。
仕事のことが頭から離れない。
何も楽しめない。
こうした状態が続いているなら、
「自分が甘えているだけ」
で終わらせないでください。
もしかすると、それはストレスがかなり溜まっているサインかもしれません。
まずは、
「最近の自分、いつもと違うところはないかな」
と一度振り返ってみてください。
大切なのは、赤信号になるまで頑張ることではなく、黄色信号の段階で気づいて、少し早めに対処することだと思います。










